勝手な感想をつらつら書いてます。
参考にならないと思うけど、お役に立てればうれしいです (^-^)
Amazonでストアを作ってみました。
ここには書いてない本も紹介してます。興味があればどうぞご覧ください。

自分用の備忘録としてアガサ・クリスティ作品データベースというサイトを立ち上げました。
只今、鋭意作成中です。よろしければどうぞお立ち寄りください。

exclamationネタバレありますexclamation 真犯人の名前などは書いていませんが、読んでたらうっすら見当がついてしまう可能性が高いです。未読の方は気をつけて!

2009年10月19日

耳をふさいで夜を走る /石持 浅海

耳をふさいで夜を走る耳をふさいで夜を走る

「並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。標的は、谷田部仁美、岸田麻理江、楠木幸。いずれ劣らぬ、若き美女たちである。倫理?命の尊さ?違う、そんな問題ではない。「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない…!!しかし、計画に気づいたと思われる奥村あかねが、それを阻止しようと動いたことによって、事態は思わぬ方向に転がりはじめる…。本格ミステリーの気鋭が初めて挑んだ、戦慄の連続殺人ストーリー。 」

石持浅海氏の作品は基本的に好きですが、これはちょっといただけなかった。
しょっぱなからエロスと流血沙汰なんだもん ←どっちも苦手 ふらふら

それでも文章の巧みさゆえに、最後まで一気に読んでしまった作品です。さすが石持マジック。

ストーリーは、連続殺人を企てる主人公並木の視点で進んでいきます(章ごとに被害者の視点で語られる部分あり)。

なぜ3人を殺さなければならないのか、「有資格者」「覚醒」とは何なのか。最初の殺人では明らかにされなかったキーワードが、徐々に明かされていく謎解きにもなっています。

最終章では、足元がぐらつくような仕掛けもほどこされています。どんな結末を迎えるのか、最後の最後までわからないストーリー展開がおもしろい。

けど、なんとも読後感が悪いお話です。人間の欲望がストレートすぎる。登場人物の性格も、ある意味極端すぎる。
並木もそうだけど、あかねも清水も、被害者3人も。こんな人たち、そうそういるもんか、と思ってしまう。

そのためでしょうか、登場人物の誰にも共感できなかったんですよね。主人公には半分共感、半分興ざめな感じで読み進めてしまいました。

あと、欲望ギラギラな話なので、救いがないんですよねぇ。笑いもないし。読後感の悪さはこれが原因かな。

そうはいうものの、石持氏の作品は基本的に好きなので(とくに日常の謎系)、新刊が出たら読みますけどね、うふふ。
posted by 壺柑弐号 at 14:28| Comment(5) | TrackBack(0) | 最近読んだ面白い本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX1 『杉の柩』

名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX1名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 1

「ミステリーの女王アガサ・クリスティー原作のTVドラマ「名探偵ポワロ」のシーズン9全4話を収録したDVD-BOX。「五匹の子豚」「杉の柩」「ナイルに死す」「ホロー荘の殺人」を収録。 」

アガサ・クリスティー百科事典を読み返してて、久しぶりに読みたくなった『杉の柩』のドラマを見ました。
→『杉の柩』の感想はこちら

スタートは、小説同様メアリー殺しの法廷からです。固い表情の被告エリノアを遠くから見守るポアロ。そして、心ここにあらずのエリノアが事件当時を回顧するところから、このドラマは始まります。

非常に丁寧に作られたストーリー展開で、見応えがありました。

小説の時は犯人が全然わからなかったのですが、同じようにドラマを見てる時も誰が犯人だったかわからない、情けない状態でした。
そのうち、

推理ドラマで犯人当てなんて邪道だわ!
子どものように純粋に楽しめばいいのよ!


という気持ちになりました。
要するに、負け惜しみ ふらふらです。

しかし、ドラマで頻繁にお茶が出てくるので自分でも欲しくなってお茶を入れに行った時、ハタexclamationと真犯人のトリックがわかりまして。

おおお!自分、すっごい!わーい(嬉しい顔)

と、自画自賛。賞賛の嵐ぴかぴか(新しい)
(内容を知ってるんだから、わかって当たり前なんですけどね)

ところが犯人がわかっても、なかなか気が抜けませんでしたね。
ポアロが「みんな嘘をついている(正確な発言をしていない・・・だったかな?)」という通り、後半みんなの嘘がぼろぼろ出てくるもんだから、当たってるかどうか不安になりました。

あ、あと、なんで女主人(おばさん)が殺されたのかがドラマではわかりづらいので、それも原因の1つかな。
遺言のせいだとは思いつつも、真犯人に関わるような描写がなかったような気がするんですよねぇ。違ったかな。

・・・とまぁ、ちょっとツッコミたい部分はありますが、とてもおもしろく仕上がってると思います。

ヘイスティングズやジャップ警部は出てきませんけど、その分重厚感にあふれた作品でした。
posted by 壺柑弐号 at 18:27| Comment(2) | TrackBack(0) | クリスティ:TVドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

名探偵ポワロ[完全版]Vol.28『アクロイド殺人事件』

名探偵ポワロ[完全版]Vol.28名探偵ポワロ[完全版]Vol.28 [DVD]

「“灰色の脳細胞”を持つ名探偵、エルキュール・ポワロの活躍を一流のスタッフとキャストで映像化したTVシリーズの第28巻。吹き替え音声や英語字幕も収録した完全版。引退生活を送るポワロの住む村である老人が変死する。「アクロイド殺人事件」を収録。 」

大好きな『アクロイド殺人事件(アクロイド殺し)』のドラマ化です。
謎に包まれたあの文章が映像でどう表現されるのか、楽しみでもあり不安でもありましたが、なかなかおもしろかったです。

トリックの性質上、今までの演出とちょっと(いや、かなり?)変わってました。ムリヤリ感もありましたが、スリルとサスペンスに満ち溢れた部分もあり、見ごたえありました。

特に後半、妹(原作では「姉」)が気づいていくところは、手に汗握る握る(笑)。妹の視線が痛々しくて、すごい緊迫感。おかげでセリフを聞き取れず、何度も見直すハメになりました。

このドラマは、原作とは違う演出になってるところが多かったです。内容を知っててもトリックや真犯人を忘れることができたので、そういう意味ではよかったかも。

ただ最後の追走劇は、正直どうかな〜?と思いました。小説での最後のシーンはけっこう心に残ってるので、似たような表現にしてほしかったなと思います。映像では難しいでしょうから、しょうがないか。

とはいえ、おおむね満足!です わーい(嬉しい顔) 。田舎で悄然としてるポワロや、ジャップ警部との再会のシーンは笑えました。
ああいうこまかい描写は好きだ〜ハートたち(複数ハート)

さて、次は何を見ようかな。
posted by 壺柑弐号 at 00:43| Comment(0) | TrackBack(3) | クリスティ:TVドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

火輪 /河惣 益巳

火輪火輪 (第1巻) (白泉社文庫)

「謎の出自を持つ性別不明の半神ラン・リーアン。養い親の白玲(パイリン)のため、竜王剣を探しに人界へ降り立った彼の前に、天界・人界の戦乱の幕が切って落とされる。架空の中国を舞台にした異世界ファンタジー。」

大好きな中華系ファンタジー漫画です。
数十年前に連載されていた古い作品ですが、今でも遜色なく楽しめます。『封神演義』を元にしているみたいなので、古代中国の伝承・伝説、西王母をはじめとした神仙ものが好きな方におすすめ。

半人半竜の琅亮(ラン・リーアン)が、東海青竜王・敖広に託された竜王剣を探しに人界へ降りたところ、華王朝のクーデーターに巻き込まれるというストーリー。そこから徐々に彼の出自が明らかになっていき、天界・人界を巻き込んだ未曾有の大事件に発展していきます。
果たして、天界を治めるのはリーアンなのかカイなのか、それとも・・・!?

古代中国の戦術や役職、土地名など、なじみのないことばや説明が多く難解な部分もありますが、そこらへんはななめ読みしても大丈夫♪単純に楽しみながら読むこともできます。それぞれのキャラクターがきちんとかき分けられているので、ストーリーを読み誤ることも少ないはず。

若干、物語や絵柄にクセがあるので受け付けない人もいると思いますが、中華系ファンタジーに興味あるなら見ておいて損はないです。

このストーリーの根幹はリーアンの成長譚です。半人・半竜の中途半端な存在だった(自分ではそう思っている)リーアンが、玄武の力を手に入れ、天帝に匹敵する力を持つことを知り、周りから期待やプレッシャーをかけられていきます。
しかし中身は未熟(ガキ)なままのリーアンなので、「そんなん知らない。パイリンに会いたい!」と逃げ回る・・・(笑)。

ところが逃げた先で実の父親に出会い、生涯の伴侶とめぐりあい、自分の星宿を受け入れざるをえなくなっていきます。すべては母が見出した星のさだめだったんでしょうか。

そんなこんなで、まぁ、最終的には一見落着になるわけですが、ちょっと言いたいことがある。

このストーリーの(というか、未曾有の危機の)元凶って、竜王の横恋慕ですよね。パイリンと叔父がそのまま結婚してカイを育ててれば、ヘイシャオも天宮を追われることなく平和に過ごせ、天界も人界もなにごともなかったはず(竜王が天帝になってればよかったのだ)。

なんか結局ヘイシャオ1人が悪者になってしまったけど、一番悪いのは善人面(被害者面)している竜王だろー?

と、読後に思いました。

人界・天界を巻き込んで、相当数の人間を殺したヘイシャオも悪いんだけど、パイリンをあきらめきれず、その子カイまで飼い殺しに近い状態に追い込んだ竜王。

今度こそちゃんと、カイと2人で天を治めろよ!って思いました。
posted by 壺柑弐号 at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近読んだ面白い本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

タグクラウドを整理してみました

今まで超テキトーにつけていた「記事のタグ」を統一しました。
これでちょっとはスッキリしたかな?と思います。

まぁ、単なる自己満足なんですけど。


2004年からの記事をぜんぶ見直したので、かかった時間はなんと4時間以上。
明日も仕事だというのに・・・なんてこったい。

しかし、昔の記事を読めたので、なかなかおもしろかったです。
クリスティ作品の中にも、読んだ記憶のない本があったりして、いい勉強になりました。

これからもがんばって更新していくぞー、オー!
タグ:Seesaa
posted by 壺柑弐号 at 00:27| Comment(2) | TrackBack(0) | ごあいさつ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

名探偵ポワロ[完全版]Vol.23『死人の鏡』『グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件』

名探偵ポワロ[完全版]Vol.23名探偵ポワロ[完全版]Vol.23 [DVD]

「名探偵・ポワロが活躍する推理ドラマの完全版第23巻。「ダイヤルM」の名優、デビッド・スーシェの好演と、細部にまで凝って撮影された美しい映像は必見。調査の依頼人が自殺してしまう「死人の鏡」と、「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」を収録。」

久々にドラマ見ました。
今回は短編の映像化。『死人の鏡』と『グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件』です。
では、それぞれの感想をどうぞ。


1 死人の鏡

短編集『死人の鏡』の表題作ですね。本の感想はこちら

アイザック・アシモフ似のおっちゃんが被害者です。

アイザック・アシモフ
この人がアイザック・アシモフ氏

いやもう、本当に似てるんですって!本人じゃないか?と思うくらい。
うそだと思う方は、一度見てみてくださいな。

アシモフ氏に惑わされたせい(←?)で、途中までどんな事件だったか思い出せませんでした。
もちろん、最後まで真犯人はわからず終い。
あいかわらずのトリ頭ですな たらーっ(汗)

このテの密室殺人事件は、部屋の構造を一目で把握できるのでグーですね。
ポアロが不思議がってた角度の問題も、やっと理解できました。


2 グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件

短編集『ポアロ登場』に掲載されている作品のドラマ化です。本の感想はこちら

体調を崩したポアロが、静養先で真珠のネックレス盗難事件に遭遇するという話です。
ミス・レモンやヘイスティングズに「休んでなさい」と言われてるのに、事件に首をつっこみたがるポアロがちょっと可愛い 揺れるハート

そのせいで、ヘイスティングズがミス・レモンに怒られちゃうんですけど。
ヘイスティングズはドラマでも道化役なんですなぁ(笑)。

おなじみジャップ警部も登場します。
射的でとったテディ・ベアを小脇に抱えた姿は、あれですか、視聴者へのサービスショットなんでしょうか。
思いっきり笑わせていただきました。

そんな感じで、事件よりもそういう細かい描写がおもしろい作品でした。
や、事件も、もちろんおもしろいんですけどね・・・(アセアセ)。
posted by 壺柑弐号 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(1) | クリスティ:TVドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする