料理番の娘 1「警察もてこずる難事件を解決する頭脳とハンサムな容姿――。加えて血筋もよろしき伯爵家の次男ベネディクトは、次々舞いこむ結婚話にうんざりしていた。そんなある日、彼にある事件調査の依頼がくる。小さな村の医師が、物盗りの仕業とみせかけて殺された件を調べてほしいという。騒がしいロンドンを離れる口実にもなると、依頼をひき受けたベネディクトだが、彼は知らなかった。そこに、彼に結婚を決意させる美しい娘、料理番のエマとの出会いが待っていることを!」
ハーレクイン・ロマンスのコミカライズ作品です。原作は『
料理番の娘 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)
』。
Yahoo!ブックスの「タダ読み」で見かけて、お試し感覚で読んでみました。シャーロック・ホームズやポアロと同じイギリスが舞台。時代はホームズよりちょい前になるのかな?イギリスの上流階級のお話は好きなので、けっこうおもしろく読めました。
ハーレクイン・ロマンスというだけあって主人公とヒロインの恋物語がメインなのですが、殺人事件の真犯人探しというテーマもあり、純愛物が苦手でも気にせず読めます。ロマンス仕立てのミステリー(ミステリー仕立てのロマンス?)は、クリスティー後期の作品に通じるところがあり、違和感はまったくありませんでした。
しかし・・・こういうロマンス物、特にハーレクイン・ロマンスなんて絶対手に取らないだろうと思っていたのに、思わず読んでしまった自分が恥ずかしい

。恥ずかしいというか、「負けた」っていう感じ。何に負けたのか、自分でもよくわかりませんが(笑)。
この機会に他のハーレクイン・ロマンスも読んでみたのですが、この作品のようにミステリーもあれば、ハードボイルドっぽいもの、SF・超人類っぽいもの、古代ヒストリーもの、いろんなテーマがあるんですね。王子様と女の子の王道ロマンスものばかりだと思っていました。
ハーレクイン・ロマンスってだけで毛嫌いしてちゃいかんですなぁ。
で、いろいろ読んでみた結果、ハーレクイン・ロマンスのハーレクイン・ロマンスたるポイントがわかってきたので、まとめてみます。
ヒロインはそこそこ美人(中の上〜上の下あたり)読者の共感を得るための人選ですかね。ものすごい美人だと共感できないし、かといって並(以下)の容姿だとロマンスに発展しないし。最初やぼったくても磨くと光る美しさだったりもします。
相方(男性)はハンサムで誠実、家柄もよく財産もある人が多いそして、背も高い・・・って、そんな男がごろごろしてるワケないと思いますが(苦笑)。
女性の理想を集めたらこうなりましたってことかな。
男性はほとんど肉食系だ女性に対するアプローチがすごいです。まあそうしないと話が進まないってのがあるんでしょうけど。日本の草食系男子は相方になれそうもありませんネ

ヒロインと男性は一目ぼれするだいたい20ページ前後で一目ぼれします。片方だけ一目ぼれというのもアリ。短い話が多いから、ゆっくり愛を育むって展開は難しいのかも。
結婚がゴールだ結婚がスタートの話もあるんですが、6〜7割がたが「結婚=ゴール

」ですな。
他にもありそうですけど(人物描写の浅さとか)、設定で目立つのはこのくらい。女性が理想とする「恋愛・結婚観」が色濃く出ていて、なかなか興味深いです。
ありきたりの話もありますが、けっこう読ませる話もあるハーレクイン・ロマンス。一度手にするのもおもしろいと思いますよ。